「准看護師のままでいいのかな」
「正看護師になりたいけど、お金も時間も足りない気がする」
――そんなふうに考えたこと、ありませんか? 私自身、准看護師として働きながら、同じことをずっと考えてきました。この記事は、准看護師から正看護師を目指すルートと費用を、実際に目指している私が「これだけ読めば全体がわかる」ように整理したものです。
※この記事の制度・金額の情報は2026年7月時点のものです。最新の内容は必ず各公式サイトでご確認ください。
実は、准看護師の学校にいたころから「いつかは正看護師に」と進学のことを調べていました。でも、仕事と勉強とテストに追われる毎日がしんどくて、一度は諦めました。そのあと体調を崩して回り道もして……気づけば、ずいぶん遠まわりです。だからこそ、同じように迷っている人のために、調べてきたことをぜんぶまとめておきたいと思いました。
准看護師から正看護師になるルートは大きく3つ
准看護師が正看護師になるには、看護師学校の「2年課程」に入り直して、看護師国家試験に合格する必要があります。2年課程には3つのタイプがあります。
① 全日制(2年)
平日昼間に通うタイプ。最短で正看護師になれますが、仕事はほぼ辞める(または大きく減らす)ことになります。
② 定時制(3年)
夕方や夜に通うタイプ。働きながら通えますが、学校の数が限られていて、通える範囲にあるかどうかが大きなポイントです。
③ 通信制(2年)
自宅学習が中心で、スクーリング(登校日)が年に数回あるタイプ。働きながら目指す人にいちばん現実的なルートです。
入学には准看護師としての実務経験が必要ですが、ここに大きなニュースがあります。2026年4月の入学生から、必要な実務経験が「7年以上」から「5年以上」に短縮されました。 「あと何年も待たないと…」と思っていた人は、もう受験できるかもしれません。あわせて、出願書類として「准看護師としての職務経歴書(業務内容の記載あり)」などが必要になっています(※出願前に必ず志望校の最新の募集要項で確認してください)。
そしてもうひとつ、実際に学校を調べて分かった大事なこと。この「5年」の数え方は、学校によって違います。 パートや非常勤で働いた期間を常勤換算(フルタイムに直して計算)する学校もあれば、雇用形態を問わず数える学校もあります。国のルール上も「非常勤は常勤換算とする等、適切に判断」とされていて、最終的な判断は学校ごとです。
パートや時短で働いた期間がある人は、募集要項を読むだけで自己判断せず、志望校に直接問い合わせてください。 「自分はあと◯年必要だと思っていたら、実はもう受験できた」——その逆もあり得ます。電話1本で人生の予定が変わるかもしれない確認です。
3つのルートをひと目で比較
| 全日制 | 定時制 | 通信制 | |
| 期間 | 2年 | 3年 | 2年 |
| 通い方 | 平日昼間 | 夕方・夜 | 自宅学習+年数回のスクーリング |
| 仕事との両立 | 難しい | しやすい | いちばんしやすい |
| 必要な実務経験 | 不要 (中学卒業の場合は3年以上) | 不要 (中学卒業の場合は3年以上) | 5年以上 (2026年4月入学生から) |
| 向いている人 | 最短で取りたい | 近くに学校がある | 働きながら目指したい |

どれを選ぶ?ざっくり目安
・実務経験5年以上あって、仕事を続けたい → 通信制
・実務経験がまだ足りない → 定時制、または経験年数を満たすまで働く
・貯金や家族のサポートがあって最短で行きたい → 全日制
私が通信制を軸に考えているのは、かっこいい理由ではなくて、単純に「仕事を辞められない」からです。生活があるので、働きながらじゃないと無理。それでも道が残されているのが通信制でした。
費用はどのくらいかかる?
学校によって差がありますが、目安はこのくらいです(金額は学校によって差があります。必ず志望校の最新の募集要項でご確認ください)。
・通信制(2年):学費トータルで約100万〜130万円
・全日制・定時制:学校によって幅が大きい(公立は安め、私立は高め)
これに教科書代、スクーリングの交通費・宿泊費などが足されます。
「100万円」と聞くと足がすくみますが、次の給付金を使うと、実際の負担はかなり減らせます。
学費の負担を減らす「専門実践教育訓練給付金」
雇用保険に一定期間入って働いてきた人が、厚生労働大臣の指定を受けた講座(通信制看護学科の多くが対象)で学ぶと、学費の一部が戻ってくる制度です。戻る割合は段階式になっています。
・受講中:学費の50%(年間の上限額あり)
・卒業して資格を取り、1年以内に就職:合計70%
・さらにお給料が上がるなどの条件を満たすと:最大80%
(給付の割合や上限額は変わることがあります。最新の情報はお近くのハローワークでご確認ください)
詳しい申請の流れは、別の記事で私が実際にやった手順を紹介する予定です。
働きながら目指すなら「職場選び」も準備のうち
通信制や定時制で学ぶ場合、スクーリングや実習で仕事を調整する場面が必ず出てきます。学業に理解のある職場かどうかで、両立のしんどさは大きく変わります。
「今の職場では両立が難しそう」という場合は、進学前に働き方を見直すのも立派な準備です。看護師向けの転職サイトでは「進学に理解のある職場」という条件で相談することもできます。
まとめ:完璧な計画より、最初の一歩
・ルートは全日制・定時制・通信制の3つ。働きながらなら通信制が現実的
・費用は目安100万円前後。ただし給付金で最大7〜8割戻る可能性がある
・給付金は「入学前」の手続きが命。まずハローワークで受給資格を聞いてみる
・両立できる職場づくりも準備のひとつ
全部を一気にやる必要はありません。今日できるのは「ハローワークに電話して給付金のことを聞いてみる」くらいの小さな一歩で十分。こつこつ行きましょう。
最後に本音を。私は立派な志があって正看護師を目指しているわけではありません。資格があれば働き口に困らない、お給料も上げたい——それくらいの現実的な理由です。でも、それで十分だと思っています。生活のために一歩を踏み出すことは大切なことです。私もまだ道の途中。一緒にこつこついきましょう。

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